2015年10月26日月曜日

ミニマムボルト厳しめ&易しめ

本日は、山の知り合いを増やす会です。
まだ、参加お待ちしております。

また、12月の予約受付は、10月28日(水)の0時からです。
だいぶ下の方に隠れてしまったので、念のためリマインドです。

10月25日(日)は、岩場リード講習にて、小川山。
男性NMさん、新規男性KBさん。
<快晴>

ミニマムボルト、っていう考え方があります。
何回か、このブログでも紹介しているので、ざっくりと復習。
<でも、そろそろ寒い>

「クライミングするにあたって、ボルトが必要なことも多いんだけど、出来るだけ本数抑えて、あるがままの岩を登っている感じを大切にしよう。」

という考えです。
<初の疑似リードに挑むNMさん>

典型例は、クラックにはカムが効くからボルトを打たないこと。
(ランナウトするセクションも、核心部でない限りボルトを打たないことが多い。)

スラブなどの傾斜の緩いルートだと、易しいセクションがランナウトしていることです。
<レストしながら、先を読む>

スラブの場合は、ボルトをどこまで打つかが人為的です。

同じ5.9のスラブでも、
「このルートにトライするなら、このくらいのセクションは落ちないクライミングでこなせる人だよね。」
という感覚は、人によって差があるようです。

つまり、5.9のスラブで、5.8のセクションが落ちられないルートもあれば、5.7くらいのセクションもボルトに守られているルートもある訳です。

昔のクライマーの方が山屋ばかりですから、現代のクライマーよりも落ちないクライミングに対する美意識は強いようです。
だから、我々の感覚からすると、スラブはミニマムボルトが厳しめに設定されているという話。
<空が澄んだ季節に>

例えば・・・

①スラブ状岩壁の“かわいい女(5.8)”は、ボルトが打たれていないセクションは5.6も無いような感じで、かなり易しいです。

②一方で、ソラマメスラブの“ソラマメ(5.9)”は、「ランナウトするセクションも、5.8くらいのスラブなんじゃないか!?」と、初心者を震え上がらせます。

③2峰の“ダーククリスタル(5.9)”は、その中間くらいでしょうか。
<終了点作業>

ちなみに、人為的なボルト位置に限らず、もともとの岩の形状が核心部以外はガバガバ、という例もあります。
そういう形状だと、どんなに厳しい倫理観の人が作っても、怖い系のルートにはならないという話。

①マラ岩の“川上小唄(5.8)”は、核心以外はホールドが豊富なスラブ。

②マラ岩の“屋根の上のタジヤン(5.8)”は、核心以外もホールドが少ないスラブ。
私の基本スタンスとしては、この厳しさも受け入れてこそクライマー。
なんで、敗退も考慮に入れながらリードトライして欲しいものです。

ただ、トライする順番は考えても良いかなと思います。

「ソラマメは、5.9の中でも怖い系で聞いたことあるから、ミニマムボルトが厳しめなのかもしれない。他の5.9を何本か登って、スラブ慣れしてからが良いかも。」
という判断は、おおいに推奨(笑)。

登るルート選びの判断は、クラックでもマルチでも出てくるので、良い経験だと思いますよ。
<本日は、明るいうちに降りました>

具体的な講習内容
・スラブのムーヴ講習
・ATCを落とさない方法(KBさん)
・ヌンチャクの向き
・ビレイでのロープの弛ませ具合
・疑似リード
・リードで落ちる練習