2016年1月13日水曜日

逆クリップしてもロープが外れない?

1月7日(木)は、1コマ目がリード1回目。
男性NSさん。

2コマ目が、リード2回目。
男性NSさんが連続受講で、男性MNさん、女性ADさん。
逆クリップすると、フォールした際にロープが外れるという話があります。
ここまでは、講習生の8割が予習や聞きかじりで、答えられる範囲。

「本当にそうなるか、説明してください。」
「逆クリップじゃ無ければ、外れないんですか?」
という質問を投げかけると、ちゃんと説明できる人は、3割くらいに激減(笑)。

皆さん、技術書を読むときは、根拠を理解しながら進んだ方が良いですよー。
で、きっちり理解すると、以下のことが分かると思います。

逆クリップして外れるのは、
・ゲートが進行方向を向いているor進行方向が直上
・腰の位置が、ヌンチャクよりも上

という条件がそろったときだけ。

じゃぁ・・・
①「ゲートと反対側に進むときは、逆クリップでも直す必要ないんですか?」
②「次のクリップが出来そうなら、そちらをクリップしてしまえば安全になるから良いんですか?」
③「逆クリップを直す余裕が無ければ、腰位置をクリップより下げてテンションするのはアリですか?」
④「どっかぶり(特にルーフ)なら、逆クリップでも外れようが無いから、無視してO.K.ですか?」

といった疑問が数々沸いてくるはずです。

結論は、クライミング業界における安全意識の相場感そのもの。

③は完登を諦めて安全を守る手段として、一般的。
①、②は、安全上は問題ないときも多いけど、少なくともジムではマナー的にやらない方が一般的。コンペだと、ルール違反で失格という風にしていることもあるはず。
④ヌンチャクがスリングで伸ばされているようなケースだと、ねじれてしまって、どっちが逆なんだか分からないという事情もあって、容認が一般的。

こうやって考えると、理解が深まると思いますよ。