1月5日(火)は、岩場リード講習にて、湯河原。
女性OGさん、宇都宮の男性IKさん、女性UNさん、女性MMさん。
本日の本気トライ、全員同じルートをやりました。ルートは、フック船長(5.10a)。
全員もれなく良い頑張りが見られて、おおむね良かったと思います。
一方で、全員もれなく失敗をやらかしてくれました。
女性MMさん:
8年前の素人さん時代に、トップロープで触った程度。
実質、オンサイトトライに近い。
結果は、無事に完登。
問題は、3クリップ目を見落として、どんどん進んでしまったこと。
下から
「クリップ!クリップ!」と言われて、思い出す。
2クリップ目の段階で、3クリップ目は意識してはいたが、ついつい上へと進むことに集中してしまったとの反省。
女性OGさん:
前回もトライしているので、リベンジトライ。
3クリップ目のクリップ体勢が作れず、2~3クリップの間で何度も落ちて、敗退。
結果はともかく、落ち方が問題山積。
何度もロープに足を絡ませてしまう。
落ちる前には、ロープは足に絡んでいないのだが、壁に沿うように落ちてしまうことが多く、ボルトより下のロープが張られたものを上手くかわすことが出来ない。
男性IKさん:
オンサイト成功。
ただ、3クリップ目を通過しそうに見えたので、私から
「クリップ!クリップ!」
と声掛け。
本人曰く、クリップを忘れていたのではなく、先延ばしにしていたとのこと。
フルリーチでクリップするよりも、胸くらいの位置まで先延ばしにした方が体勢は良い。
だが、そこで落ちると、手繰り落ちしなくてもグランドしそうなので、相当怖いはず。
どこまでなら先延ばしできるか、しっかり計算して欲しいところ。
女性UNさん:
オンサイト成功。
ただし、終了点作業で失敗。
残置ビナでロワーダウンするだけ、という場面です。
まず、残置ビナにクリップしてから、別途ヌンチャクでセルフビレイをセット。
「セルフ取りましたー。ロープ緩めてください。」
とコール。
本人曰く、残置ビナが掛かっている残置ロープに対して、結び替えをするつもりだったとのこと。
当然、これはメインロープが残置ロープを強い圧力で擦ってしまうので、熱で切断する可能性もあります。
危ないところ。
本人も、スリング類でロワーダウンしてはいけないというのは知っているはずだが、何故か勘違いした様子。
講習生は、頻繁にヒヤリハッとするであろうことを見越しております。
だからこそ、講習を受けに来ているわけですしね。
ただ、皆さん実際には自分で岩場に行っている方々なので、くれぐれも事故のないように気を付けてください。
岩場リード卒業まで、もうしばらく通って欲しいところですねー。