3月20日(日)は、クラックリード講習にて、城ヶ崎。
安曇野の女性KDさんと男性TYさんペア、男性YDさん、復習参加の女性KIさん。
怖いと感じる気持ち、誰にもあると思います。クラックでフォールするかもしれないとき、初心者なら当然怖いと思いますよね。
この気持ちと、いかに付きあって行くかは、クライミングの1つのテーマだと思います。
例えば、
「怖いけど危なくないときは、なるべく頑張ろう。」
ってのは、最大の例だと思います。
逆もあって、
「怖くないから油断しがちだけど、実は危ないから緊張せねばならん。」
ってのもあります。
ハンギングした終了点作業より、足場がある終了点の方が失敗することもあるとか。
高さ10m未満のリードは、案外危ないとか。
怖がりな人は、徐々に
「このぐらいなら大丈夫だから、頑張ってみよう。」
と思って、安全圏を広げて行きます。
リードで、なかなか落ちれない人が、徐々に落ちられるようになる過程とか。
こういう人は成長は遅いけれど、見ていて安心感はあります。
<鬼ころし>
そういう人は、逆にリスクを頭で覚えて行く必要があるようです。
最初から、わりと普通に落ちられる分だけ、逆に落ちちゃいけない場面を考えなきゃならないということ。
<メルトダウン>
講習していても、物分かりが良い人が多いです。
ただ、初心者の恐怖センサーって、半分くらいは正解を当てますよねー。
だから、邪魔なときもあるけど、捨てたもんじゃない!
センサー過敏な前者の人が、徐々に安全圏を広げれば、堅実なクライマーになる気もします。
<純&鬼ころし>
本日、初めてクラックでリードしたYDさんは、怖がりそのもの。
「常にトップロープ状態じゃなきゃ、嫌!」
とばかりにカム連打。
核心部は、50cm間隔です。
で、降りてきたら
「怖いから取っちゃうんですけど、冷静に考えると少しは減らせますよねー。どのぐらい(頑張って)減らすのが妥当なんでしょうか?」
という言葉を私に掛けてくれました。
これ、模範生みたいな質問ですね(笑)!
成長がゆっくりな講習生の多くは、
「だって、怖いんだもん!」
という問答が、しばらくの間は続きます。
最近、そうコメントするゆっくりさんが講習生の大半な気もしてきましたが。
恐怖センサーに任せっぱなしも良くない。
役に立つことも多いから、完全無視も良くない。
私は、そんなイメージです。
具体的な講習内容
・ハンドジャムのコツ
・トップロープでの、ジャミング、安定したムーヴ、チムニーの基礎練習(KDさん、TYさん)
・トップロープでのトライ(鬼ころし。KDさん、TYさん)
・地上でのカムセット練習(YDさん、KIさん)
・カムで落ちる練習(YDさん、KIさん)
・実践本気トライ
YDさん:鬼ころし(5.7) R.P.
純(5.8) R.P.(数年前に触った程度なので、かなりオンサイトっぽい)
KIさん:メルトダウン(5.9) R.P.
本日2トライ、通算5トライ。
プロテクションが難しめ、痺れるランナウトも出てきて、ムーヴは90%フェース。
という激渋の1本。
マルチピッチの練習にいかがでしょう?
今回で、ジャミングが痛くなかったのが収穫という安曇野の2人。
これで、また湯川に繋げていただければ幸いです。