2017年10月3日火曜日

落ちて一人前

9月24日(日)は、クラックリード講習にて湯川。
女性NMさん。
講習最後に、NMさんから
「やっぱり、落ちるまで卒業じゃないですよね。」
という一言。
若干危なっかしい部分ははらみつつ、薄暗い中で台湾坊主(5.10a)をオンサイトした後での会話です。

過去には、普通にオンサイトで完登しただけで「ハングドッグなどは、まぁ自力で身に着けて行けるでしょ。」と見込みで卒業としたことも多いので、卒業要件は説明困難です。
仰る通り、クラックの場合はカムでフォールすることが出来てようやく一人前、みたいなところはあります。
それが、最大の壁かもしれません。
<曲がり煎餅(5.8)をオンサイト>

ちなみに、カムでフォールできるのに(プロテクションが良いルートでも)トップロープに逃げたがる人も居ます。

・未知に挑む、という行為自体に抵抗がある。
・オンサイトトライやハングドッグに苦手意識が強い。
・エイドアップやエイドダウンなどの逃げ技に自信が無い。
・プロテクションの良いルートでも、(本人的に)セットの態勢が厳しいルートを避けたがる。

まぁ、人それぞれあるでしょうけど。
これは、第二の壁かなと思っています。
<台湾坊主(5.10a)もオンサイト>

これらを全て乗り越えないと卒業、とまで厳しくはありません。

でも、「こういうのを越えないと、自立したクライマーにはなれないんじゃないか。」という前提を私と共有してくれると、講習はしやすいと思っています。
NMさんは、その点では大丈夫ですよ。

普通に技術の問題だけなので、あとちょっとでしょう。