2017年10月19日木曜日

一次情報VS二次情報

10月18日(水)は、自分のクライミングにて、小川山。
カメロパルダリス佐藤くんと。
<たぶん、10年以上ぶりに来た兄岩>

今回トライしたルート、100岩場における情報は、
「5.11c,R,NP&B」です。

これを見た感覚としては、
5.11c ⇒ プロテクションが良いクラックルートでも、オンサイトで落ちる可能性は50%以上に感じる。
R ⇒ 落ちない方が良いくらいのランナウト(大怪我のリスクあり)

という訳で、やらない判断が妥当だと思います。
<最近、めずらしい晴れ>

一方で、「案外大丈夫かも?」という方向で考えると。

・このルートは、岩峰の頂上付近に位置しており、ビレイヤーより下に落ちるような事態になったとしても大怪我のリスクは少なそう。(マガジンより、さらに右壁側なので)
・途中にリボルト済みのボルトも見えており、中間部にテラスらしきものもあり、少なくとも中間までは安全にトライできそう。
・隣の易しいルートからの回収も可能そうに見える。
・昔よりカムが豊富になっていること、単純なトポの書き損じなどもあって、Rが「そうでもないじゃん」という可能性もある。
・見た目には得意系で、登れそうな気がする。

という訳で、Rは避けがちな私ですが、二次情報よりも自分の目を重んじるべしと信じて、トライ開始。
<マガジン>

本題からそれますが、一応トライの顛末をば。

何度もクライムダウンをして、ようやく意を決して中間テラスからの数ムーヴを越えます。
トポの表記と違って、落ちても大丈夫だけど少しランナウト、という感覚なのは救い(笑)。
(終了点まで、あと4mほど。自信のあるカムは、ちょうど足元ぐらい。「ここで1本確実なのが取れれば、最後はランナウトしても頑張れそうっす!」という場面。)

とはいえ、クラック自体はカムセット出来そうなものの、セット体勢自体の見込みがどうしても立たず、怖さに吠え気味で四苦八苦する私・・・。

ところが!
ここで、左壁に逃げるラインがあることが発覚!
左壁にはルートがあるけれど、そこはもう終了点直下で易しいのです。

左壁に入ってしまい、大レスト後に、意地で右のクラックラインに戻ろうと試みるも、結局は中途半端なラインでトップアウト。

むー。完登と呼べるかどうかは、その人の立場によるという微妙な結果に・・・。
<佐藤先生の右下のクラックが、Get It On>

話を戻すと、二次情報の代表例は、グレード、誰が何トライで登った、など。

見た目に全く無理そうでも、手頃がグレードが付いていたり、自分より弱そうな人がトライしているのを見ると、「行けんじゃないかな?」と思ってしまうアレです。
逆に、自分より強いクライマーが苦戦していると、自分の得意系っぽく見えてもビビってやめてしまうアレです。

二次情報は有用ですが、これは二次情報なんだと自分に言い聞かせると、冷静になれそうです。
<ナツコのナッツ(5.11a)をオンサイトする、佐藤先生>


ところで、佐藤先生いわく「過去最長クラスのビレイ時間」だったそうで、1時間30分~2時間ぐらいトライしていたそうです。
一緒に行くのをためらうレベル、だそうで。

ハングドッグでのムーヴ探りとか、30m以上のロングルートならともかく、オンサイトトライで1時間30分越えってのは、15mほどのルートでは珍しい気がします。

あれだけ時間を掛けなければ、結果はさらに悪かったので、トライ自体はしたいのですが。
垂直以下のオンサイトトライは心が折れなければ、粘りまくってしまいます
いつも御迷惑おかけしております。
具体的に登ったルート
・八王子ルート2P目(5.7、コーナークラック)
・もみじ(5.10a)ボルトだけどNPで登ってみた。1、2本目までのボルト無視は自然だけど、3本目の無視は易しいけれどプアプロって感じ。。
・ウォーリーを探せ(5.11a)ボルトだけどNPで登ってみた。こちらは、1本目の無視がPDっぽくなる。ただ、右に逃げ気味のラインで登ったので、例によって完登と言えるかは不明。
・Get It On(5.11c,R,NP&B) 上記のように、たぶんルートの完登では無いけれど、自分的にはこれでオシマイということにします。どちらにせよ、RというよりはPDの方が適切そうな気がします。
・反射炉はデイドリーム(5.11b、ボルト) フラッシュ。立木が怖いっす。

なんだかんだ、本日は怖いことばっかりやってました。
次は、プロテクションの良いクラックか、スポートルートが良いかな。

ところで、火曜日にパン2に行って、ツナミの紫(5.12a)がR.P.出来て、相当嬉しかったです。通算2日間、6トライ。
前回までは、1トライ毎に2時間ぐらいレストして、前回より到達高度を伸ばすレベルでした。今回は、1時間レストでも到達高度が伸びるぐらいには回復出来るようになったので、大きな進歩を感じました。
ムーヴが慣れたのか、フィジカルが上がったのかは不明です。