2017年12月14日木曜日

御前岩

12月12日(火)は、自分のクライミングにて、御前岩。
高柳と。
<アップ中>

今回のロクスノで発表された、御前岩。

再開放に向けての尽力、心揺さぶられる話です。
<ハートブレイク>

1回行っただけですら、純粋なルート開拓以外の労力をヒシヒシと感じられます。
林道や集落から近いがゆえの落石、大声、駐車場、クライマーがお金を落とさない問題、山火事、などへの配慮。
何より、地元と上手くやっていくための仕組み自体を作ってくださっている有り難さ。

開拓の手伝いをしていないのに、発表されたらすぐに登りに行くってのも何だか気が引けます。
過去が過去だけに、自分のせいで登攀禁止とかにならないか、そうでなくても怒られやしないか、という冷や冷やドキドキも含めて。

そして、私は緊張のためお腹を激しく下し、午前中はクライミングになりませんでした。
<ドラゴンクロス>

私の場合はさておき、かなり快適な岩場で、開拓者の方々の話も色々と聞くことが出来ました。

ルールは厳しいけれど、「問題を起こすなよ!」というようなネガティブな雰囲気はなかったです。
リードクライミング能力、安全管理、マナーなどに関して、ある程度分かっている人を中心に、気軽に注意し合うぐらいの良い雰囲気を作っていきたいのだと感じられました。

当たり前っちゃぁ当たり前ですが、他の岩場を見て、思うところあってという話でした。
我々も、「そういうのも含めて頑張ってよ。」と叱咤激励を受けました。
<日当たり良好>

「5.11を安定してリードできること」という最低条件。
行く前に、“安定して”の意味をちょっと考えさせられました。

オンサイトトライで勝負になるという意味なのか、トップロープ張ってもらわなくても平気という意味なのか、苦手系でもある程度ならレッドポイント可という意味なのか、超得意系の1本だけ5.11はダメという意味なのか、・・・。

アクセス問題という文脈や今回聞いた話の雰囲気だと、クライミング経験を通した“色んなこと”への理解、というのもありそうな感じです。

その辺の含みも、色々考えて岩場に来て欲しいのかなと、私は思いました。
考えれば考えるほど、自分がその条件を満たしていない可能性を考慮してしまい、ビビるのですが(笑)。
<なめなめくじ>

具体的に登ったルート
・ハートブレイク(6b+) フラッシュ(30m近い5.11a?って感じ。アップルートだが、土日は混むらしい。)
・ドラゴンクロス(6c+) フラッシュ(これは、かなり奥多摩っぽい短さ。)
・わがままボディ(7a) オンサイト(30m近い5.11d?得意系。)
・お尚(7a+) 2本目までのボルダーっぽいセクションで、何度も落ちてムーヴを作る。1時間くらいでレッドポイント。

「東京から近いから行っとく」ではなく、「近くて、かなり上質な岩場」という印象でした。

グレードは、ヨーロッパ基準だそうです。
日本よりは1つ~2つ程度甘く感じますが、分かった上での提言ということで。