2019年1月17日木曜日

◎、○、△

1月14日(月、祝)は、クラックリード講習にて、城ヶ崎。
男性STさん、女性MKさん、女性Mさん、女性ISさん。
テスティングで掛けられる荷重 < テンションなどの静荷重 < フォールなどの動荷重

ということで、カムの効きをテスティングで判断することは難しいものです。
(ただ、表面の風化など、何かしら情報が得られることもあります。)

で、目視でのチェックにならざるを得ません。
今回の講習生の中で、何度も話に上がったのが、下図。

「多分効いている(○)」×2個、「バチ効き(◎)」×1個、どちらが信用できますか?
という実際上の判断を考えて。
図1は、説明書通りのセット。
図2は、ちょうど凹部にカムの歯が収まるようなセット。
普通に考えたら、カム抜けは有り得ないと思います。

図4は、フレアーにセット。これは、怪しいです。

図5は、フレアーした右面の中に、局所的なパラレル面を見つけたセット。
「上手い!」と見るか、「見間違いもありそうで不安。」と見るか。

ちなみに、図6は図5と同様に局所的パラレルが存在するフレアークラック。こちらは、かなり見間違いが少なそうなパターン。

図3は図2の奥に大きな凹部があって、もしそこまでカムが歩いたら全開きするパターン。
私の感覚ですが。

図1、図2は、バチ効き(◎)。
図5は、多分効いている(○)。
図4は、抜ける可能性が高い(△)。

さて、話を戻して、
○×2個、◎×1個、どちらが良いですか?
講習生からは、幾つかの意見が出ました。

「実際、登りながらだと○ぐらいのセットは頻繁に出てくると思う。だから、どうすべきとも言えないけれど。」
「○でも十分止まるでしょう。」
「理論上は、◎×1個の方が良さそうなんだけどなぁ。」
「自分のセットに対して、◎と確信を持つことが難しそう。」
「◎と思っても、実際は図3みたいになっていて、回収時に見てみると全開きしちゃっていることもある。だから、◎だと言い切ることがどうなんだろう。」

と、そんな訳で結論には至らない話し合いでしたが、これはこれで有意義だったかなと。
考えれば考えるほど、不安は募りそうです(笑)。

ということは、核心部に突っ込むときは、
◎×2個、○×3個、◎×1個+○×1~2個、ぐらいなら御安心ですけどねー。

あとは、どこまで妥協するか。
ちなみに、△は何個で○相当とみなしますか?

今回の皆さんは、全員「何個でも○にはならない。」という回答でした。
実践本気トライ
MKさん:鬼ころし(5.7) R.P.
STさん:純(5.8) 再登
Mさん:初孫(5.5) フラッシュ
ISさん:純(5.8) R.P.