本日は、無料体験講習。
過去にも受講したことのある女性FYさん、女性HMさん、男性HMさん。
新規の男性IDさん、女性SKさん。
「1人で、ジム練習しても伸びないので、講習に来ました。」
という人は多いです。
が、しかし。
省エネ技術だけでは、グレードが伸びないのも真実。
やっぱり、出来ないルートにもチャレンジしなければ始まりません。
そして、それを講習でやっていたら、キリがありません。
もちろん、
「テンション掛ければムーヴは出来るんだけど、完登は出来ない!」
というルートに関しては、講習は役立つと思います。
一方、
「核心部のムーヴが出来ない!」
というルートに対しては、その都度、解決策を考えて試すのみ。
今回は、その試行錯誤プロセスを話します。
早めに諦め過ぎていませんか?
1.その部分だけを練習する
※数手前からではなく、出来るだけ「出来ない部分だけ」に焦点を当てる
すると、そこ1ヶ所だけなら出来ることもある。
そういう場合は、省エネが重要かも。
やっぱり出来ないとしても、「どう出来ないのか?」を理解できるチャンス!
2.足位置や手順を変えてみる
まず、前段階で自分の足位置と右手・左手を覚えておくことが、最低条件。
これが、いわゆる「別のムーヴ」を試すこと。
これで、「なんだ。ムーヴ間違ってただけか。」となることも、多い。
逆に、「練習すれば可能性あり」ってムーヴが複数見つかって、悩むことも多い。
3.爪先の向き、ホールドの持ち方を変えてみる
※微妙にムーヴを変える、ということ。
(例)
・正対気味なのか、フリ気味なのか?
・カチ持ちなのか、ピンチなのか?
4.それでも次のホールドが止まらなければ、丁寧にコツを思い出してみる
(例)
・足は正確に置けているか
・リラックス出来ているか
・姿勢は保てているか
・捻りは効いているか
・フワッとホールディングしているか
・脇は締まっているか
・反動をつける方向は合っているか
その他、細かいコツは上級者に近づくほど沢山知っています。
僕自身、自分より上手い人の何気ない会話から、「そんなこと意識してんだー」と新しい知識を得ることも多い。
5.上記の方法で、「惜しい!」と自分で感じたら、レスト&トライを繰り返す
※逆に、全くダメなら次へ
6.出来そうな人に、アドバイスを求める
※実は、有用なアドバイスでなかったとしても効果はある。
「こうしてみたら?」と言われると、1人でやるよりはモチベーションが上がる。
そして、この効果でムーヴが成功したこと、私も数知れず。
7.ここまでやって、「惜しい!」という感触すら無ければ、解決できる見込みは低い。
パワー不足、テクニック不足のどちらかの可能性大!
ちょっとしたアドバイスくらいでは、「どーにもならないレベル」。
とりあえず、そのルートは後回し。
(次回来たとき、1ヶ月後、もうやらない、などなど)
次のルートをやる。
という流れです。
これ、文章化すると長いんです。
でも、私達クライマーが日常的にやってる遊び方です。
で、このプロセスを繰り返すことで、ムーヴの解決力が付きます。
これで、「自分に欠けてた!」というプロセスが見つかると良いですね。