12月8日(土)、9日(日)は、自分の山行で甲斐駒へ。
K島嬢と。
<深夜3時前に出発>
今回は、黄連谷と七條瀑というアイスクライミング計画でしたが、雪が多すぎて雪崩の危険あり。トレーニングで、山頂ピストンをしてきました。
<刃渡り。天気も微妙>
私、ふと数えてみると、黒戸尾根は冬だけで10回ほど来ています。
・東京から近いので、無理して12時間行動しても、帰りの運転が厳しくない。
・八ヶ岳よりも人が少なく、山っぽい雰囲気が好き。
・バリエーションも豊富。
・シーズン初めの体力トレーニングに丁度良い。
などが理由です。
<樹林帯の中で、すでにフェイスマスク。風が強い。>
思い返すと
1回目:
大学1年生のとき、知り合いに連れて来てもらう。
登り始めて2時間で、すぐにラッセルという豪雪。
ラッセル初体験で、バテバテ・・・。
梯子でアイゼンを落として、先輩に拾いに行ってもらうという失態。
鎖場が怖くてロープを出してもらうものの、エイトノットの結び方を忘れているという失態。
当然、2日間で七丈までも辿り着かずに敗退・・・。
散々なものでした。
2回目:大学2年生のとき、仲間とリベンジ。
ラッセルは、五丈より上のみ。(ただし、胸までのラッセルも多かった。)
3連休で、他パーティーとの交代ラッセルが可能だったこともあり、無事に登頂!
下山時、懸垂下降に一度だけロープを使用。
「これで、次はバリエーションだ!」
と自信を付けた山行。
3回目:
ガイド見習いをしている際に、アシスタントとして。
軽いラッセルがあり、お客さんがバテたこともあり、8合目で引き返す。
(このときが、唯一の小屋泊まり)
4回目:
奥壁中央稜に挑戦。
5P目が突破できずに敗退。
このときも、胸までのラッセル。
5回目:
奥壁中央稜にリベンジ。
しようとするも、久々に5丈より下で酷いラッセル。
早々に退散。
6回目:
奥壁中央稜を完登。
残置無視、オールフリーという完璧さではあったが、上部雪稜でビバークになってしまう。
このときは、登山道上はトレースバッチリ。
<七丈小屋に昼過ぎに着いたので、テントを張ってから、空身でトレースを付けに行く>
7回目:
奥壁右ルンゼにチャレンジ。
冬の記録は見たことがないが、そんなに難しそうではない。
部分的にA1してしまうが、何とか完登。
残置は、ほぼ見当たらなかった。
8回目:
奥壁中央稜を再登狙いで。
悪天過ぎて、やる気ゼロ。
頂上往復に切り替える。
9回目:黄連谷右俣。
トレースがあり過ぎて、直登するも、滝を巻くのも高速道路が踏み固められている・・・。
八ヶ岳のジョウゴ沢のような状態。
ここまで拍子抜けした甲斐駒は、この時のみ。
10回目:
今回またも、バリエーションを止めて、頂上往復。
完登した中では、最高にラッセルしたと思う。
<8合目を越えた稜線の鎖場でも、ずっとラッセルラッセル。>
他に、もう1パーティがラッセルをやりたがっていたので、交代しながら進みました。
<頂上直下は、ようやく普通に歩けた>
<天気はイマイチだが、充実度は相当なもの>
ほとんど毎回のように、ラッセルさせてくれる甲斐駒の黒戸尾根。
ラッセルが厳しい時は、バリエーションは無理。
が、ラッセルでラインを引く快感は相当な充実度です。
<明るいうちに下山できたのは、前日にトレースを付けた甲斐があった>
行動記録
2:40 駐車場を出発
8:40 五丈に到着(アイスクライミングギアをデポして頂上へ)
9:20 出発
11:20 七丈小屋(受付、幕営準備など)
13:00 空身でトレース付けに出発
15:30 森林限界のあたりまでで引き返す
15:50 幕営地
5:00 出発
(8合より上も厳しいラッセルで、他パーティーと助け合いつつ)
9:40 山頂
11:00 幕営地
12:00 出発
16:30 駐車場
今年は、雪が多いですね。