6月18日(土)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
男性ONさん、男性FKさん。
<ビレイ点作りの練習>
みんな、あんまり言わないだけでしょうか?
<1P目>
セカンドが登って来ているのに、まだロープいっぱいで無いと思いこみ、ビレイ器をセットせずに引き上げてしまった。過去1人。
<はたして、ビレイされているのかな?>
例②
ビレイ器は正しくセットしたのだが、ロープを引き上げるのに必死になり過ぎて、ビレイ器とは無関係にロープだけを引き上げてしまった。過去1人。
この場合、リードもビレイしているつもりになっているので、コールが聞こえたとしてもダメ。
<色々指摘されて、意気消沈中>
ロープを通す上下を、逆さまにしてしまった。過去、数人。
セカンドが落ちた場合、オートロックは働かない。
<脱水症対策も忘れずに>
セカンドのビレイ用の穴を使わず、ロープを通している方の環付きを、ビレイ点に掛けてしまった。過去2名。(ただし、事前に地上練習したら、この勘違いをしていた講習生は他にも数人。)
単なるグリップビレイになってしまうという、有名な失敗例ですね。
<ジャングル岩稜?>
セカンドビレイのために必要な環付きを、両方ともビレイ点に掛けてしまった。過去1人。
これだと、セカンドのテンション解除と同じことが起こります。
<とりあえずトップアウト>
ルベルソを、パワーポイントでない所にセットした。過去数人
本人のセルフビレイをパワーポイントに取るのだが、それをクローブヒッチなどで少し距離を出さず、直掛けすることが起因となることが多い。
そうなると、パワーポイントが自分のハーネスと近すぎて、セカンドのビレイが大変やりにくくなる。
それでも我慢して続ければ、一応は安全上問題ない。
ここで「ビレイ器を、自分よりどこか適当な上の場所に引っ掛けよう。」という発想になることが間々ある。
すると、立木にスリングタイオフでビレイポイントを作っている場合、そのタイオフが解ける場所にビレイ器を引っ掛けたりする。
一応、本人がパワーポイントにテンションを掛け続けている限りは、セカンドに危険は無いはずだが。
他にも、複数支点でビレイ点を作ったにも関わらず、弱めの支点にビレイ器を掛ける人もいた。
<お疲れ様です!>
特に、初回から5.7以上あったりして、フォローも落ちる可能性が十分ありそうなときは、私が最初にフリーソロのつもりでフォローして、ビレイ器のセットを確認することもあります。
それで、セカンドのビレイが間違っていなさそうだと判断した段階で、もう1人の講習生にも登り始めてもらいます。
<下降>
システム自体は合っていたけれど、ビレイ点に完全な枯木を使ってしまったという人も、過去2人おります。
2回目からは、私もビレイされているつもりで登りますので、それは是非とも避けていただきたく。
<時間が余ったので、無名のクラックから2Pほど>
「今までは笑う側だったけど、これで笑われる側になってしまった。」
これで、大体察しがつきますよねー。
<「よくリードしましたねー」>
<渾身のセカンドビレイ>