2012年3月1日木曜日

反動ムーヴを連続させて登る

2月29日(水)の夕方は、ランナウトにてムーヴ講習。
本日2回戦目のジム講習です。
今回は、常連男性KBさん。

反動ムーヴは、ムーヴ講習の第2段階です。
フラッギングなど、色々なムーヴを覚えると共に、より洗練された登りを目指します。

反動ムーヴのコツは、最近も書きました。
進みたい方向の反対側に体を振り子のように振り、それが戻る反動を利用するのが楽です。

1枚目の写真は反動を付けている所。
左足に乗り込んで遠くを取るのが目標なので、一度、右下に沈み込んで反動を付けております。
2枚目の写真は、反動ムーヴが止まった瞬間。
右足に乗り込んで伸び上がり、右手をフワッとキャッチした様子が感じられます。
この瞬間のフォーム、かなり理想的です。

・キャッチの瞬間、腰は壁に近づいている
・引きつけだけでなく、捻りも効いている
・さらに、丁度良い距離感で右手をキャッチして、次も楽そう!

こうやって上手く行くと、気持ち良く動けて、しかも楽なんです。

しかも、この反動ムーヴ、足を移動させるときにも使えます。
詳しくは書きませんが、足もフワッと移動させるのです。

で、手も足も反動ムーヴを使うと、実は副次的な効果があります!

一手を取り終わったときの反動の残りの揺れ(2枚目の写真)のまま、足をフワッと着地。
さらに、もう一足をフワッと決めて、もう一手、という具合に反動ムーヴの連続技が可能になります。

やったことがないと大変分かりにくいかと思いますが、
「1つ目の動きの揺れを利用して、次の動き、そして次の動き、と連続させて動くことが出来る」
というものです。

反動ムーヴが、「本当に楽だ!」と感じるのは、ここまで到達したときかもしれませんね。

これが完璧にマスターできれば、
・5.8がさらに楽になる(実は、一見すると5.12クライマーのアップみたいに見える)
・ボルダリングなど、短距離走的なクライミングにもある程度対応出来るようになる

といった利点もありますよ。

具体的な講習内容
・反動ムーヴ(連続的な動きまで含めて)
・手順用語を使って、手順のオブザベーション練習

本日は、講習内容はたった2項目。
ただ、達成度は二重丸だったように思います。