2015年1月26日月曜日

落ち着きも技術

1月24日(土)は、岩場リード講習にて、湯河原幕岩。
女性NSさん、男性IGさん、加えて補習の女性HMさん。
<ムーヴ講習中>

現在、クラックリード講習中の女性HMさん。

「自分たちでボルトルートに行っても、限界グレードになると必ずトップロープにしちゃうんです。それを何とかしたいので、再度講習で頑張ってみようと。」

ということで、岩場リード講習の補習。
<終了点作業の練習>

何が原因なのでしょうか?

①ムーヴに焦りがあって、安定できないことが多い
②落ちる態勢が苦手
③登る前から、気持ちが高ぶり過ぎて、若干のパニック

というのが、主だったところでしょう。
<落ちる練習をするHMさん、ビレイするIGさん>

で、いつもの通りの講習。

①ボルダー練習にて、安定したムーヴを心がける

②落ちる練習&止める練習にて、距離感や態勢を復習

③実践、本気トライ
<立木での懸垂下降>

で、実際やってみて、前半戦は出来がイマイチ。
やっぱり、岩場だと緊張し過ぎてしまうんでしょうか。

で、本気トライは“マゾおけさ”(5.10b)。

1便目では、ムーヴも安定せず、落ちることも怖がりすぎ、モチベーションも落ちていた感じでした。

当然、トップアウトできずに敗退・・・。
<マゾおけさ>

その一方で、NSさんは見事にオンサイト!

IGさんは、テンション掛けながらもトップアウト!
<オンサイト!>

2便目。
私としても、負荷が高すぎたかなぁと思って、「パスしても良いですよ。」と打診。

ですが、「やります。」と。
<HMさんの1便目>

すると、あれよあれよと、ムーヴが安定して、そのままR.P.!

私を含め、全員ビックリです!
<IGさんの1便目>

本人曰く

「他の人のトライを見たら、自分がどうなっているか分かった。」
(ロープが足に絡みやすい箇所、など)

「石田さんが登ったのを見たら、そんなに力を使わなくても登れるんだと思った。」

「2回目だから、落ち着いて出来た。」

「どこなら落ちても大丈夫か、見ていたら分かった。」

などなど。
<トップアウトだけでも充実>

一見すると、常に落ち着いて見えるHMさん。

振り返れば、1便目のトライ前はパニック気味。
2便目は、落ち着いた緊張状態。

結構長い付き合いになりますが、私には、まだまだ見抜けませんねー。
<HMさんの2便目>

1日に数回で十分なので、落ち着いた緊張状態が発揮できると良いですね。

これはショートルートだけでなく、マルチピッチでも必須だと思います。
メンタルコントロール技術もあると思いますので、ゆっくりと時間を掛けて習得しましょう。
<見事にR.P.!>

具体的な講習内容
・ムーヴ講習
安定するまで動かない、足をスタンスに馴染ませる

・落ちる練習&止める練習
・立木での懸垂下降
・ボルトの種類
・実践本気トライ
全員で、“マゾおけさ”(5.10b)

NSさん:マスターO.S.
HMさん:R.P.(2便)
IGさん:2便とも、ムーヴだけ分解してトップアウト