5月9日(土)は、マルチピッチ体験にて、越沢バットレス。
女性STさん、女性KIさん。
STさんは、山岳会に所属して、自分で本チャンにも行っております。ですが、当塾講習生としては、現在クラックリード講習中です。
で、今回はマルチピッチ体験で、フォローしながらマルチピッチのシステムを学びます。
つまり、山岳会でやっていることよりも、講習でやっていることの方が、基礎的な内容。
振り返れば、昨夏にジムのリード講習を受けるところから、講習は始まりました。
で、秋~冬前半に掛けて、ボルトルートの岩場リード講習。
冬後半~現在に掛けて、クラックリード講習。
月1回強くらいのペースで、そろそろ1年近くになりますね。
講習を受ける前から、すでに本チャンに行っている人ですら、基礎から学び直すのには1年掛かりました。
(「案外、知らなかった!」ということの連続なので。)
当塾のクライミング講習は、早い人でも1年、長い人なら5年以上は見込んでもらいたいと思っております。
基礎からミッチリ学び直すことで、安全性の向上、将来的な飛躍を期待するのです。
ただ、それを越えれば、本当に土台が生まれ変わると信じております。
①ジムや1ピッチの岩場が、山の練習としての義務から、よりスポーツ的で冒険的な楽しみに
②「出来る出来ない」という観点から「上手い下手」という観点に立って、クライミングを生涯学習として楽しみに
③マルチピッチが、既成ルートから解き放たれ、自分で初登攀のつもりで壁を登る楽しみに
①は、フリークライマーっぽく。
③は、アルパインクライマーっぽく。
矛盾するようですが、本質は一緒だという部分を伝えたく思います。
また、②の観点ってのは、クライミング人生を楽にしてくれます。
ビレイが出来る出来ないではなく、上手い下手。
足置きが出来る出来ないではなく、上手い下手。
ロープワークが出来る出来ないではなく、上手い下手。
ルートファインディングが・・・
クリップが・・・
地図読みが・・・
ハンドジャムが・・・
カムセットが・・・
ビレイ点作りが・・・
「下手なのを、少しマシにしよう。」
という意識で練習すれば、気持ちは楽です。
最近、HPのクライミング講習のフローチャートも、少し書き替えました。
やっぱり、なるべく基礎から学び直すつもりで来てほしいという願いを込めて。
マルチピッチを目指す方には、非常に長い道のりとなります。
ただ、その覚悟があれば、じっくりお付き合いいたします。
どうぞ、よろしくお願いします。