6月7日(日)は、クラックリード講習にて、湯川。
女性STさん、女性KIさんの2名。
<ジャミングを引きつける練習>
その2人に、オンサイトorフラッシュトライとして、それぞれ
STさん:無名フィンガー(私の体感で、5.9+)
KIさん:フォーサイト(5.10a/b)
をやっていただきました。
<ジャミングボルダー>
という課題です。
「テンション掛け掛けでも、リードでちゃんとトップアウトできれば。」
と言っているヤツですね。
<カムセット練習>
何度も足を滑らせながらも、下部核心を突破!
核心越えたところで、バチ効きのカムをクリップし、安心したところでテンションコール!
「えー!?行けますよ!ガンバガンバ!」
という声援むなしく、テンション断行(笑)。
本来的は頑張りどころなんですが、初心者のうちは、メンタルコントロールも不慣れだから仕方ない部分でしょう。
という訳で、ここまでは上出来です。
<デゲンナーで落ちる練習>
中間の易しいセクションを抜けて、上部核心でテンションした後は、ちょっとメンタルも不安定だったように思えます。
普段のジムでやっているように、ハングドッグすれば良いのですが。
ただ、結果的には1ムーヴだけ割愛しただけで、テンション5~6回ぐらいでトップアウトできました。
めでたし、めでたし。
<同じく、落ちる練習>
1テン入った後、どういうことを考えれば、メンタルを平静に保てるのか?
復習のために、ちょっと整理してみます。
<フォーサイト(5.10a/b)>
できれば、テンション掛け掛けトップアウトであっても、全ムーヴ(特に、核心っぽい箇所)を解決しておけると良い。
※ハングドッグのスタイル上の反対意見は、とりあえず置いておいて。
<頑張ってトップアウト>
ムーヴ解決できない場合、トップアウト出来ずにカムを残置する可能性がある。
この場合、次にトライする人の邪魔になるなど、ちょっと面倒な展開になる。
そこで、
・ムーヴ解決できない箇所は、A0混じりでも突破して、とりあえずトップアウト
・カムにテンション掛けつつ、クライムダウン&エイドダウン回収
・上から回れるルートであれば、懸垂下降などでカム回収
といった、奥の手を用意しておきます。
<無名フィンガー(5.9+?)>
・テンション中に、カムをセット。
つまり、カムセットムーヴの割愛。
・テンションから再開する際に、ちょっと上からスタートする。
つまり、1~2ムーヴ割愛する。
実質的にA0と同じだが、トップアウトのために止む無し。
・下部で使ったカムを回収するために、ロワーダウンして、再度もどるためにポンプアップする。
ポンプアップと言っても、初心者ルートは垂直以下が多いので、易しいことが多い。
<下半身も、少し上手くなった?>
「まぁ、最悪~~すれば良いし。」
という、バックアッププランですね。
これから、沢山のリード経験を積む際に、色々な小技を習得していってください。
そうやって、リードで本気トライすることに、精神的な余裕が出てくれば、マルチも楽になることでしょう。
<夕方、フォーサイトに2トライ目>
・ジャミング練習
(捻ると引き付けにくいので、避けたい。最低限の膨らませる力に留める意識。)
・ボルダー練習
上体を起こすと、次のホールドが近くなる
・地上でのカムセット練習
・カムで落ちる練習
・実践本気トライ
STさん:無名フィンガーをトップアウト(1ムーヴのみ割愛)
KIさん:フォーサイトをトップアウト(カムセットのみ、一部割愛)。2トライ目は、ヨレにつき下部敗退。
さて、本日にて2人ともクラックリード講習は卒業といたしました。
STさんは、意外と短い期間でしたね。
まずはコツコツ、5.8~5.9あたりを登り込んでいけば、確実に上手くなりますよ。