6月12日(月)は、自分のクライミングにてミズガキ。
今井君と、その友人3名を加えた5名チームにて。
この日は、あいにく壁が濡れており、しかもガスときどき小雨。お目当てのルートは諦め。
トレーニングモードで、濡れていても登れそうなラインや、あまり濡れていなさそうなライン登ります。
しかしながら、僕は最初に取り付いた5.10dで、濡れ敗退。
今井君が、懲りずに交替してチャレンジ。
このルート、見た目より随分と濡れておりました。
下の写真は、僕が敗退してきたあたり。
彼は、根性で抜けて行きます。
クライミング自体、僕より上手いのですが、なんというか気合いが違う感じです。
まあ、僕も濡れていても諦めが悪いことにかけては、それなりだと思うのですが・・・。
彼は、名古屋のジムの店長さん。
その気合いを表す言動がまた面白い。
スポートルートでヌンチャクを掴んだり、自らテンションかけたりすることを、
「魂が腐る!」
と、お客さんに戒めているそうです。
たしかに、僕も
「そういう癖は、一度付けるとなかなか治らないですよ。」
などと説明します。
が、そこで“魂が腐る”と表現するとは、実に彼らしい。
そして、5.10dのセクションまで登り切ったら、そのまま2P目の5.11aへとロープを伸ばします。
2P目は、初トライ!
彼自身、
「要所要所濡れてるし、下部で苦労してカムも尽きてきちゃったし、今ここで“テンション”って言っちゃっても誰も責めはしないだろう」
という葛藤があったそうです。
一方で、
「カムも効いてるし、この後ランナウトするとしても十分に高さもあるから安全ではある。本当に辞めなきゃならない理由なんて無い!」
と、自分を鼓舞してクライミング続行!
レストポイントから出発する度に、自分を鼓舞するシャウトが聞こえて来ます。
(通常のシャウトは、厳しいor疲れた状態でムーヴを起こすときに発します)
その甲斐あって、なんとか核心部を越えた立ち木までトップアウト!
こんな濡れた壁で、しかも濃いガス時々小雨という条件下で。
諦めても誰も文句は言わないなかです。
まさに、魂の男!
決して腐ることのない、良いクライミングを見せてもらいました。
具体的に登ったルート
・ペガサス(5.10d)
濡れすぎて敗退。
・ペガサス(5.10d)
完登した今井君が、回収ミスをしたため、トップロープで下部だけ登る。
・アストロドーム(5.11a)
何年かぶりに再登。
湿った中でも、諦めずにガンガン進めたのは、魂の男の影響かも。
・春うらら1P目(5.11b)
1フォールを喫する。
湿気ていたのはあったが、ムーヴを誤っていなければ、一便目で再登できる範囲だったと悔やまれる。
この日は、バチ効きのカムなら、たとえ足下でもガンガンムーヴを起こせて、自分でも驚き。
先週までの怖い怖いリード修行が効いたのか、魂の男の影響か。
やっぱり、クラックのリードはまだまだ修行の余地がありますね。